今年もまた台風シーズン到来ですね。2019年の台風10号。幸い、ここ静岡は直撃ではなかったですが、それでもすごい強風で樹木は歌舞伎役者の獅子舞のごとし。雨だってバケツをひっくり返したような、という形容詞がぴったりのどしゃ降り。
温暖化の影響か、パワーが増していますよね。
皆さまの住まうところは被害ありませんでしたか。
私の住む賃貸アパートはベランダの隣人との境のパネルを留めているビスが劣化していて、以前に不動産やさんが簡易な修理をしてくれてありましたが、そのパネルがバッタンバッタン、風にあおられて、どうしようもない状態に。お盆明けに見てもらわなくちゃ。これも本当は今回の風でビスが壁から抜けちゃう前に手を施しておけば、軽微な工事で済んだかもしれません。
さて、今日は日頃から思うこと、ちょっと書いてみたいと思います。
いつも思うんです。台風がきてからじゃ遅い。台風が迫っているときでも遅い。何のこと?お問い合わせをいただくお電話です。お住まいの工事をするのには、まず先に点検を行う必要があります。工事するとしたらどんな部材が必要か見極めて事前に発注もしなくてはいけません。そもそも、この先、どのようなメンテナンスが必要なのか、もしくは現状のままで大丈夫なのか。その建物に住まうからには、きちんと状況を知っておくべきですものね。
例え話になりますが、人の身体には未病、という言葉があるように、具合が悪くなる前に何か手を施します。人間ドックも定期的に受けていれば、大病の発見も早く命を救われた、ということだってありますよね。マイカーも車検や6カ月点検などがあって、不具合が起こる前にメンテナンスしますよね。けれども、お住まいに関しては、何かあってから工事して対処することがしばしばです。お住まいは人の身体や高性能の車以上に劣化の運命に逆らえないものです。ご家族を守ってくれて財産として残していくお住まい。
皆さんには無料点検、もっと利用してほしいのです。安心してください、べらぼうに高い工事を提案しようとしているわけではないですから。しつこくセールスもしません。もうやらないといけないのはわかってるんだけど、お金がかかることだし。とおっしゃるお客様がおられます。わかります。私も同じ思いです。ですけれど、今メンテナンスしておけば、今後経年劣化+台風被害で大きな工事になってしまう前に軽微な工事で済むかもしれないのです。かかる費用は軽く済みます。もちろん、ご加入の火災保険で、台風被害のメンテナンス費用がまかなわれる場合もありますが。ご自身のお住まいだけの被害であれば、台風を待つのも手ですが、万が一、飛散したものがご近所に迷惑を掛けたら?窓を突き破ってどなたかにケガなど発生したら?もっと早くに手だてしておいたら、と悔やむことになるかもしれません。
見積り書を作ってもらったら、工事しないと悪いから。と思われるかもしれません。もちろん、見積書=お住まいの診断書なわけですから、悪いところを善くしましょう、という想いで提案させていただきます。でも判断されるのはそこに住まう皆さんです。お客様の中には、今はあまり費用を捻出できない、けれども今のうちに手を打っておきたいのだが、何か策はあるだろうか。と聞いてくださるかたもおります。
と、ここまで書きましたが、見知らぬ人が訪問してきて屋根に登って、ということが厄介に感じるかたもおられるかもしれません。信頼できる会社の人なのかしら、と思うのもごもっともです。
ですからこれからも、工事を請け負わせていただいたお住まいの施工事例をご紹介していきます。どういう工事をするといくらくらい費用がかかる、ということなど、情報提供していきたいと思います。私たちのお住まいへの想いなども盛り込んでお伝えしていけたらと思っています。